教室紹介 重粒子線治療学寄附講座

重粒子線治療学寄附講座

2015年6月より、重粒子線治療学寄附講座が創設されました。

従来の放射線治療における外部照射では主にX線が用いられてきましたが、特殊な放射線として
粒子線が注目されています。正常組織への被曝がX線よりも軽減が可能であり、従来の治療に
抵抗性であった肉腫などの治療成績の向上が期待されています。

大阪では2018年に大阪重粒子センター(http://www.osaka-himak.or.jp/)が開院しました。
当講座では臨床では医師や医学物理士の派遣を通じて、また研究面では共同研究を通じて協力、
連携を行っています。

世界を牽引する国産医療機器研究開発の拠点形成

炭素線と陽子線の線量分布の違い

重粒子線治療学寄附講座並びに放射線治療学講座では、大阪重粒子線センター、大阪重粒子線施設管理株式会社、日立製作所との産学連携による共同研究を通じて、重粒子線治療の効果をさらに高め、より副作用の少ないがん治療を実現するための研究開発を推進しています[1]。産学連携の実現によって、医療・社会イノベーションの創出を推進し、これまでにないより優れたがん治療が可能となる医療技術や医療機器の開発と提供、新しい学術的知見の国内外への発信、本共同研究活動を通じて世界で活躍できる多様な人材育成を目指しています。
超高線量率照射に関する懇話会の定期開催を通して、複数の大学や企業に参加を呼びかけ、日本の研究・製品を世界に発信していける環境・体制づくりに貢献しています。
1.大阪大学大学院医学系研究科・医学部. NEWS & TOPICS [cited 2022 5]

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