診療案内 サイバーナイフ

サイバーナイフ

サイバーナイフとは

サイバーナイフとは

当院では1998年から、放射線治療装置「サイバーナイフ」による治療を開始し、主に脳腫瘍・頭頸部腫瘍に対して定位放射線治療(定位照射)を行ってきました。

定位照射とは、一般にピンポイント照射とも呼ばれ、立体的に多数の方向から100本にもおよぶ細い放射線ビームを腫瘍に集中して照射するものです。極めて高精度であるため、誤差が1mm程度しか許容されず、今回の機器更新までは頭蓋骨と腫瘍との位置関係が一定と考えられる脳腫瘍等に適応が限られていました。

2014年1月に更新された新機種は、呼吸追尾システムを搭載し、患者さんの体内で呼吸により移動する照射ターゲットを、ロボットアームにて追尾しながら照射することが可能です。

サイバーナイフとは

このため、従来のリニアックでは呼吸性移動分のマージンを付けて照射することが必要でしたが、そのマージンを極小化でき、重要臓器や正常組織への照射線量が低減されます。これにより、頭蓋内・頭頸部に加えて体幹部病変にも定位照射を開始できるようになりました。

また、時間当たり照射できる線量(線量率)も2倍となり治療時間が短縮され、自動可変コリメータや新しいアルゴリズムを用いた治療計画装置などの機能も一新されています。

現在の対象疾患は、脳腫瘍、頭頸部腫瘍、肺がん、肝臓がん、前立腺がん(※2016年4月から健康保険の適応となりました。当院では適応となる以前から臨床試験として治療を行ってきています。)です。
また、通常対象外とされる疾患でも、サイバーナイフが可能と判断される症例では、全国規模で行われている多施設共同研究に参加することで、治療の安全性・有効性について検証をしています。サイバーナイフによる治療依頼の受診につきましては、本院放射線治療科へ直接ご紹介ください。
CTやMRI、PETCTなどの画像診断資料や腫瘍マーカーなどの血液検査データを紹介状に添付していただきますようお願いします。また、適応に関するご相談もお気軽にお問合せください。

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